ウーバーイーツで配達依頼レーダーが導入されてそれなりの期間が経ちました。
最初は、配達依頼レーダーが導入されることで稼働の仕方に大きな影響があるのか気になっていました。
しかし、いざ配達依頼レーダーを使用してみると、特に大きな影響はなく、また特にメリットもないということも分かりました。
今回は、配達依頼レーダーの特徴と使い方を詳しく解説します。
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配達依頼レーダーって何?
通常の配達リクエストは1人ずつ個別に送られますが、配達依頼レーダーでは複数の配達パートナーに同時に送られます。
配達依頼レーダーは申し込んだ人の中から抽選で受注する人が決められるので、申し込んでも必ず受注できるわけではありません。
この機能は、配達パートナー対話会で「複数のオファーの中から最適な1件を選んで受注できるようにしたい」という意見がきっかけで生まれたこともあり、複数のリクエストを一覧で確認することができます。
配達依頼レーダーの使い方は?
待機していると、以下の画像のリクエスト通知が届きます。
見た目は通常の配達リクエストとほとんど同じですが、ボタンが「承諾」ではなく「申込み」となっています。
また、通知音も通常の配達リクエストとは違うので、すぐに見分けがつきます。
「申込み」ボタンをタップすると、「最適なマッチかどうかを確認しています」という表示が出るので待ちます。
マッチするかどうかは何分も待つというものではなく、早ければ一瞬で決まりますし、遅くても数十秒で決まることがほとんどです。
また、通知がなくても複数のリクエストがすでに届いているということもあります。
その場合は一覧で確認をすることができます。
赤枠の「配車レーダー②」をタップします。
複数のリクエストが一覧で表示されます。

抽選は早い者勝ち?実際は…
複数の配達パートナーにリクエスト通知が同時に送信されると聞くと、以前の出前館の早押し方式を連想してしまいますよね。
しかし、これについてウーバーは公式で以下のように回答を出しています。
配達依頼レーダーによるマッチングはランダムにより行われます。一番早くタップした配達パートナーが配達依頼を受け付けるわけではありません。
様々な要素を含めて決定されていますので、配達依頼を一番にタップしなくてはと思う必要はありません。
このように早押し方式を否定しています。
しかしですねぇ…
「様々な要素を含めて決定」とありますが、明確な基準を公開しておりませんし、リクエスト通知を出して何分間で決定するという明確な基準も出しておらず、実に曖昧です。
数か月間、配達依頼レーダーを利用してみて、少しは早押しの要素があるかなと実感しています。
実際、申し込むかどうか考えているとあっという間に「このリクエストには別のドライバーがマッチングされました」と表示され、通知が消えてしまいますし、申し込むことができても少し時間をかけてからだと、かなりの確率で落選してしまうというのは肌感覚であります。
配達レーダー導入の実際の意図
数か月間、配達依頼レーダーを利用してみて、「配達パートナーにリクエストの選択肢を増やす」というのは実質的には建前なのだなと実感しています。
ウーバー側の本音としては、やはり時間の短縮と高額化の防止ではないでしょうか。
例えば、通常の配達リクエストを配達パートナーA、B、Cと順次に拒否された結果、最後にDが承諾したとします。
この場合は、A、B、Cに費やした時間は無駄になりますし、時間が経っている分、高額化されてしまいます。
これが配達依頼レーダーでA、B、C、Dの4人に同時に送れば、Dが一発で承諾することにより、時間の短縮と高額化を防止できますよね。
配達依頼レーダーの割合は今後、今よりも少しずつ増えてくるのかもしれません。
私の感覚で言うと、現在、配達依頼レーダーの通知率は全体の3~4割程度ですが、最初の頃よりも徐々に通知率が高くなってきているのは否めません。
当選率はどれくらい?
配達依頼レーダーの通知リクエストを申し込んだ場合の当選率は、全体としてみると私の肌感覚で50~60%くらいです。
また当選率は、案件ごとによって大きく異なります。
例えば、割のいいマグロ案件などは誰もが申し込むのでなかなか当選しません。
一方、320円の低単価案件や熟成案件などは申し込めばほぼ確実に当選します。
割のいい案件はすぐに当選されるのでリストの一覧に残るということはほとんどありません。
リストに一覧化されるのは、売れ残った低単価案件や熟成案件ばかりです。
これでは、残念ながら「複数のオファーの中から最適な1件を選んで受注できるようにしたい」という配達パートナーの意見に寄り添った機能ということにはなりません。。
まとめ
配達依頼レーダーが導入されて数か月が経ちましたが、
- 待機時間が減った
- 稼ぎが増えた
- 選択肢が増えた
というような良いことは今のところ一度もありませんでした。。
むしろ、「早く申込みボタンをタップしなければ」と余計な負担が増えただけのように思います。
とはいえ、配達レーダーのリクエストを全く無視するわけにはいきません。
全体のリクエストの絶対数は変わらず、その内の何割を配達レーダーのリクエストが占めることになるので、この機能とも上手に付き合っていかなければなりません。
ただ、この機能については、「早くボタンをタップしなくては!」と鼻息を荒くするのではなく、できるだけ早くボタンをタップして当たればラッキーぐらいの気持ちで付き合うのがベストだと思います。